2021年10月15日(金)
日本国際協力センター(J I C E)と
オセアニア諸国の方々に
みりん干しなど水産加工品の製造方法について
ZOOMでリモート講演を行いました。
主な講演内容は、みりん干しを製造する際の注意点
温度管理・鮮度管理・品質管理についてです。
日本でみりん干しが考案された大正時代、
冷蔵・冷凍技術がそれほど発達しておらず
水揚げされた魚をおいしく長期保存するために
どのようにすれば良いか、試行錯誤をしたそうです。
その試行錯誤の中で、砂糖・食塩・みりん(酒)で
魚を漬けて保存したのがみりん干しの始まりです。
オセアニア諸国でも現在、大正当時の日本と
似た環境におかれているため
水産加工品はあまり販売されておらず
魚を食べる時には焼き魚・燻製などで
食べられているようです。
そのお話を伺い、オセアニア諸国の方々にも
魚の保存方法しだいで様々な水産加工品が
できるようになる、ということを伝えました。
リモート講演のため、手元や工場のつくりなど
現場の細部までお伝えできなかったところもありますが
違う文化圏の方々とのお話、大変刺激になりました。
これからもより多くの方々へみりん干し・水産加工の
文化・つくりかた等を伝えていきたいです。
毎年、海外の方々を受け入れ、工場見学や水産加工についての講演をしています。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、初のリモート講演を行いました。
リモートでは、実際に工場で手元や機械を見たり、みりん干しを味わうことができないため、今回は水産加工品の作りかたを中心にお話をさせていただきました。
魚は漬け込んで干すことで保存がきくようになる上、旨味が凝縮されて美味しくなるということを、皆さんにお伝えできて良かったです。